月光
我ながらいいムードだったと思う。
宵闇にぽっかりと浮び上がる月。
その淡い光がカーテンの隙間からベッドを覗き込んでくる。
そこにぼんやりと浮かび上がるのは艶やかな黒髪と、印象的な大きな瞳。
キラキラと、まるで星を映したようなそれは昔から変わることはなく・・・むしろますます強い光を放っている。
無限の広がりを感じさせるそこに映るのが自分だけであることに、言いようのない幸福感と優越感とを同時に感じる。
その滑らかで透けるように白い頬に、自然と伸びる自分の指。
それは未だに少しだけ躊躇いがちだった気がする。
数え切れない程に抱いてきたこの身体だけれど。
いつだってそれは戸惑いを覚える程に綺麗だから。
たとえ指先は震えていなかったとしても、この心はその度まるで初めて恋を経験した子供のように震えているだろう。
そうして一度触れれば吸い付くようなその肌に鼓動が逸る。
その形良い色づいた唇に、まるで誘われるようにして自分のものを寄せ・・・・・・一瞬だけで、触れた。
されるがままで、その唇からほうっと吐き出される吐息は僅かに熱い。
触れ合う距離で瞬く、音がしそうな程に長い睫。
それが僅かに震えたように見えたのは気のせいだろうか?
そしてそれに彩られる伏し目がちな瞳。
まるでスローモーションのように、その瞼がゆるりと持ち上がって。
真っ直ぐに俺を映す。
「まぁくん・・・」
その声がなんだか少し切なげに聞こえて。
俺はそっと両腕を廻してその身体を抱き寄せようと・・・。
「まぁくん。俺、お腹空いた」
それに俺の両腕はあっさりと、落ちた。
そうして俺は今、キッチンに立っている。
既にフライパンから皿に盛られて出来上がったチキンライスを横目に。
そこからふと脇の時計に視線を移せば、時間は深夜の0時半。
・・・いわば恋人達の時間とも言える、そんな時間。
そもそもが、今日は疲れたし早めに寝ようかと思っていたところに、珍しくあいつから電話がかかって来て。
「今から行ってもええ?」って、ちょっとだけ人恋しそうにぽつりと呟くから。
今や歳よりも大人びて、甘えてくることなんて滅多になくなってしまった年若い恋人のそんな言葉に、俺は言いようもない愛しさを覚えたんだ。
そうしてすぐさま車で最寄り駅まで迎えに行って家に迎え入れ、会話もそこそこに互いの温もりを確かめ合っていた・・・はずだった。
それなのに、どうして俺はキッチンに立っているんだろう。
フライパン片手に、半熟状態のオムレツをひっくり返すタイミングを計りながら。
「そろそろか・・・」
一人呟きながら、その焼け具合を慎重に窺う。
既に慣れきった手つきのそれは一人暮らしという現状を考えると当然であり、なおかつだからこそ手放しで喜べるものでもなかったけれど。
それでも作るからには・・・しかもそれが大事な恋人のためのものとなれば、余計に気合も入るというもの。
・・・それがたとえ、いわゆる「イイところ」で行為を中断され、挙げ句の果てにその当の恋人は今向こうで楽しげに深夜のお笑い番組を見ているとしても、だ。
「よい、せっ・・・と」
手首のスナップを利かせ、フライパンの中で焼けるオムレツをひっくり返す。
我ながら絶妙のタイミング。
ぱふっ、と軽い音がしたかと思うと、黄色いそれは綺麗にまとまってほかほかと湯気を立ち上げている。
満足な出来に思わず頬が緩む。
「やべぇ。俺、もうプロかもしんねぇ・・・」
一人呟くそれは、やはり一人暮らしの侘びしさを感じさせるものでもあったけども。
ひとまず出来上がったオムレツを先ほど盛りつけたチキンライスの上に載せる。
そのままだと、単にチキンライスの上にオムレツが載っただけの、なんとも不格好な代物だけども。
とりあえずはこれで完成。
最後の仕上げは向こうでするから。
出来上がった皿とスプーン、そしてナイフをトレイに載せてリビングへ向かう。
リビングのソファーの上で膝を抱えていた岡田は、ふっとこちらを振り向いて。
俺の手にしているものを見ては嬉しそうに笑ってみせた。
「オムライスやー。ええ匂いするなぁ」
「おう。俺特製だぞ」
「さっすが坂本くん。早う食べよ」
「まぁちょっと待てよ。仕上げが残ってんだから」
「仕上げ?」
トレイからスプーンを手にまるで子供のようにはしゃぐ岡田を後目に。
皿をテーブルに置いた俺は、ナイフを手にとってチキンライスの上に載っているオムレツにスッと刃を当てる。
不思議そうにそれを見つめる大きな瞳の先、真っ直ぐに刃を引かれたオムレツは真ん中から割れて両側に開きながら、中の半熟の部分をとろけ出させる。
そのトロトロした部分が下のチキンライスにかかって上手い具合に半熟オムライスになる。
目の前でそれが出来上がる様に岡田はいたく喜んで、スプーンを手にしたまま小さく拍手した。
「すっごいわ!ほんまにすごい!なんやこれ、もうお店に出せるんやないの?」
そんなことを言いながらさくっとスプーンで一口目をすくってみせては、にこにこと俺を見て「いただきまーす」とご丁寧に一言。
ケチャップで赤いチキンライスと鮮やかな卵の黄色と、見た目にも美味しそうな色合いのそれは、その薄く形良い唇に頬張られる。
もぐもぐと、少し頬を膨らませて咀嚼する様が何だか微笑ましい。
そしてその顔がとろけんばかりに綻んで、無邪気に俺に笑いかける。
「・・・んまいー」
「そうか?」
「ん。ほんま、うまいっ・・・」
黙って澄ました顔をしていればまるで彫刻のようなその美貌を惜しげもなく崩して笑い、大口を開けて食べる。
本当に嬉しそうに・・・そこまで嬉しそうにされるといっそ照れてしまう程に。
そこまで喜んで貰えれば作った甲斐があるってものだ。
先ほどイイ所で行為を中断させられ食事まで作るハメになったことなんて、すっかりそっちのけになっていた。
「自分で言うのもなんだけど、結構上手いこと作るだろ?」
テーブルを挟んで向かいに座り、既に皿の半分ほどを平らげてしまったその様子に小さく笑いかけると。
岡田は咀嚼したものをごくんと飲み込んで、ふっとこちらを見た。
また俺に笑いかける。
けれどそれは、今度は少しだけ柔らかなそれ。
「ん。まぁくん、ええお嫁さんになれるで」
それに一瞬反射的に頷きそうになって、はたとする。
「・・・・・・おい、嫁なのか?」
「え?やって料理上手はやっぱお嫁さんやろ?」
「いや、でもよ・・・」
「これならいつでもお嫁に行けるでー。そうや、まぁくん俺のお嫁さんになってやっ」
にこっと笑って小首を傾げてみせる。
その唇の端にまるでアクセントのように米粒がついている。
・・・可愛いじゃねぇか。
一瞬それにそのまま流されそうになるのをぐっと堪え、至極まともに返す。
「いやでもお前、この場合そりゃちょっと違うだろ」
「なんで?料理はお嫁さん選びにおける最重要ポイントやって言っとったで」
「言っとったで・・・って、誰が」
「あー、ヒロシ」
「・・・あいつは特殊だからあんま参考にすんな」
およそシャレでもなんでもなく、人生の半分は食とモータースポーツで構成されているような奴の意見はこの際一般論とは言えない。
もちろん、一般的にもいわゆるお嫁さんはどうせなら料理上手な方がいいであろうことくらい、俺にも判るけども。
俺が言いたいのはそういうことじゃなくてだな。
「・・・俺は違うだろ」
「ん?」
「だから、嫁って言うんなら・・・なぁ・・・?」
「んん?」
もごもごと言いよどむ俺に、岡田は銀色のスプーンを口に入れて銜えたまま、また小首を傾げる。
・・・だからお前可愛いからヤメロって、ほんとにさ。
ていうか、だいたい俺も何が言いたいんだって話だよな。
そんなどうせこいつも単なる思いつきっていうか、特に意味もなく言ったんだろうし、過敏に反応することもないんだろうし。
「・・・まぁくん?」
思わず眉根を寄せてああだこうだと考えていたら、いつの間にか岡田の顔が思ったよりも近くにあった。
どうやらテーブル越しにこちらに身を乗り出してきたらしい。
口から離したスプーンがてらてらと光っているのにちらりと視線をやってから、その至近距離にある唇を見る。
その端についた米粒を、そっと指先でとって舐めとった。
「ん、えっ・・・」
「俺が嫁なわけ?」
咄嗟のことに驚いて目を瞬かせているのに便乗するようにそう言うと。
岡田は一瞬何のことか判らなかったようで、大きな目を丸くして俺をじっと見る。
出逢った頃に比べると、本当に大人になった。
けれどこの大きくて綺麗で意志の強い瞳は今も変わらない。
・・・そこに映る自分は、正直変わったかどうか自分ではよく判らないけれども。
「この場合、嫁はお前だろ?」
脇に置いてあったティッシュでその唇の端の端を拭いてやりながら、そんなことを言ってみた。
拭き取ったティッシュには、まるで口紅のようにケチャップの赤が付着している。
我ながらどうかと思う台詞ではあった。
さすがに俺の歳になるとリアルな話だし。
でも俺としては単純に淡い願望みたいなもののつもりだった。
それが現実問題どうかなんてことは関係なく。
ただ、この目の前の綺麗で可愛い恋人が一生の伴侶になってくれたら、そんなに幸せなことはないなぁって。
ただそれだけの・・・。
「・・・坂本くん、結婚せぇへんの?」
「は?」
ただそれだけの会話のはずだったのに。
妙に静かに返ってきた言葉は、俺の予想なんて遙かに超えるものだった。
「せやから、結婚。そろそろさ、誰か綺麗で優しくてよく気のつく人・・・とか、さ」
こいつが何を言いたいのか、一瞬よく判らなかった。
けれどその伏し目がちになった瞼に、その長い睫が影を落としているのを見て。
その意味を何となく悟った。
一気に心が冷静になる瞬間。
「・・・俺が結婚?」
「ん」
「誰と」
「・・・誰か」
「綺麗で優しくてよく気のつく・・・女の人?」
「・・・・・・」
次第に俯きがちになっていくその顔。
艶やかな黒髪がさらりと流れ、額にかかる。
そしてその表情を覆い隠そうとしてしまう。
俺はそれに小さく息を吐き出しながら、そっと指先で掻き上げた。
岡田はそれに小さく肩で反応したけれど、顔は依然として俯いたままだった。
「・・・どうした?なんか、あったか?」
サラサラと、その感触を確かめるように髪を撫でる。
決して追いつめたりすることのないように、そっと訊ねる。
岡田はそれにゆるゆると頭を振るだけで、何も言わない。
それにふと過ぎるのは、さっきの電話。
やけに人恋しそうな幼げな声だった。
今思えばそれはただ人恋しくなったとか寂しくなったとか、そんなことじゃなかったのかもしれない。
もしくは、その人恋しさや寂しさが岡田の中で妙な方向へ形を変えてしまったか。
どちらにしろ。
さっきベッドの上で触れるだけで口づけたあの時。
震えたように見えたその睫にも、きっと意味はあった。
「岡田、答えられないか?」
「・・・ていうか、よく、わからんていうか」
「判らない?」
「俺、もしもまぁくんが結婚したら、どうなると思う?」
「どうなるって・・・」
そっと顔を上げて。
その大きな瞳で見つめられて。
そう問われて。
俺は一瞬答えられなかった。
明確な答えが何か判らなかった。
「俺な、考えてなかったわけやない。むしろずーっと考えとった。昔っから。
それこそ、まぁくんに抱かれるようになってからずっと、ずっと・・・」
「岡田・・・お前、そう言えば今日・・・」
そこで俺はふと思い出したことがあった。
そうだ。
忘れていた。
岡田は今日、午後からオフで。
確かこっちに住んでいるという少し歳の離れた従兄弟の結婚式に出席すると言っていた。
その従兄弟は確か、ちょうど俺と同じ年の頃で・・・。
「考えんかった日なんて、ほんまなかったんやで?」
けれど岡田は俺に言葉を挟み込ませることをやんわりと拒むように、ゆるりと流すようにそう言う。
「まぁくんが結婚したら・・・そうやなぁ、とりあえずセックスは出来なくなるかな。
ていうか、しちゃあかんよな。お嫁さんが可哀相やもんな。
でも、こうやって家に来てご飯作って貰うくらいはええかなぁ?・・・まぁくんのオムライス、うまいし」
俺は目の前に零れていくその何処か空虚に響く言葉を、ぼんやりと眺めた。
それらが全て落ちていくのを、とりあえず待った。
「グループのメンバーっていうのは当然変わらへんしな。
ずっと仲間やし、俺にとっては兄ちゃんとか父さんみたいなんも、やっぱ変わらんし。
せやからきっと大丈夫やと思っててん。・・・傍におれるんなら、」
俺が何も言わずに黙って聞いていたからか。
岡田は一旦言葉を切って、そっと顔を寄せてきた。
唇が俺のものに触れ、すぐに伝わってくる柔らかな感触。
その瞳は星のような煌めきを閉じこめたそのままに、細められる。
昔から変わらないその瞳は、けれど昔にはなかった影を僅かに帯びている。
それは確かに、続くその言葉を裏切っている。
「傍におれるんなら、たとえそんな時が来ても、俺・・・大丈夫やと思っててん」
「・・・本当に?」
「大丈夫・・・・・・大丈夫やないと、あかんやろ?」
その時の岡田の表情を、何と表現したらいいんだろう。
言葉では到底表せない。
それはこの十年という年月の中で、俺と岡田が培ってきたもの・・・それは信頼関係とか愛情とか絆とか。
そういう暖かなものたちの裏側に存在するもの。
表裏一体とも言えるその裏の部分にひっそりと、けれど確かに存在してきた。
俺たちのこの関係の中で・・・悲しいかな、決して切り離すことはできない現実というものを確かに映したそれ。
愛情だけを、幸福だけを、その瞬間の快楽だけを。
ただそれだけを感じることが出来たなら、どんなにか良かっただろう。
けれどそうはいかない。
岡田は大人になった。
きっとそれは同時に、確かにそこにある現実から逃れられなくなることと同義とも言えたんだろう。
「まぁくん・・・。俺から・・・おれ、・・・」
小さく声を震わせて。
その先を続けられないのは。
俺たちの間にあるものが深すぎて、大事すぎて。
だからこそ目を背けずにはいられないものが日に日にどんどん大きくなるからなのか。
さっきのように震えている睫。
その声はやはり切なげで。
一旦身体を離して立ち上がり、テーブルの向こう側に廻ると両腕できゅっと抱き寄せた。
力ない身体は抵抗もなく収まる。
頬をそのサラサラした髪がくすぐった。
「准、お前の言いたいことは何となくだけど、判ったよ。
俺も考えなかったわけじゃない。・・・いや、いつだって考えてる」
腕の中で小さく反応する身体。
それに少しだけ力を込める。
そう、俺だって考えなかったわけじゃない。
それは何も岡田の中だけに存在するものじゃ、当然ない。
だから、どうして俺のことを信じないんだ、なんて。
そんなことは嘘でも言えなかった。
もしもそれでこいつの不安が、自分の不安が、少しでもなくなるならいい。
けれどきっとそれは考えないようにすればする程に、内側から、奥底から・・・俺たちを蝕んでいくだろうから。
だから今俺に出来るのは、これだけなんじゃないかと思う。
こいつよりも少しだけ色々なものを見てきた分、経験してきた分。
その僅かな分だけ俺がこいつに教えてやれること。
「でも俺、それでもさ、もしもこの先嫁さん貰うならお前がいいなーって、思うんだよ」
「さかもと、くん・・・」
何処か呆然としたような顔で俺を見る。
その鼻を軽く指で摘んで笑いかける。
「できるわけないって、思うか?そりゃそうだよな。・・・でもさ、それでも思っちまうもんはしょうがねぇだろ?
だって俺、お前のこと好きなんだから。結婚は好きな奴としたいだろ?おかしいか?」
バカみたいな台詞。
でもそれこそがありのままの気持。
現実から逃れることなんて出来やしない。
考えずにいることなんて不可能だ。
でもそれなら。
逃げなきゃいい。
考えていればいい。
そしてその上で、それでも譲れないものが確かにあるはずだから。
俺は今あるその気持を何より大切にしたい。
いずれ来る不確かな未来を恐れて、今のこの暖かな気持を台無しにしたくない。
「なぁ、怖くなったら、言えよ。一人で抱え込むな。・・・それだけでいい」
「それだけ、で?」
「そう。言ってくれればいいんだよ。そしたら、俺はお前になんだってしてやれるから」
根拠もない台詞。
それで何が解決するわけでもない。
答えなんてあるはずもない。
けれどこうして抱きしめた先にある確かな温もりを感じれば。
その愛しさを感じれば。
ただ俺は、この腕の中にあるかけがえのない存在のために出来ることを探し続けるんだ。
岡田は俺の言ったことに一体何を感じたんだろうか。
特に何も言い返してはこなかったから、よく判らないけれど。
「・・・まぁくん」
「ん・・・?」
「俺、ちょっとは料理できるようにならんとあかんかなぁ」
何を言うのかと思ったら。
腕の中でもぞもぞと小さく身じろぎしながらそんなことを言う岡田に。
俺は思わず小さく吹き出してその頭をぐりぐりと撫でた。
「なんだー?お前まだ長野の言ったこと気にしてんのかよ」
「・・・少なくとも、旦那より料理の出来ん嫁はあかんのとちゃうかなぁ。ていうか旦那が上手すぎるんも考えもんやな・・・」
ぼそぼそと呟く声は努めて平静を保っているようで。
けれどその日頃白い耳がどうにも真っ赤に染まっているから、あまり意味はなくて。
熱を持った耳朶にそっと口づけてから、その顔を覗き込んだ。
「大丈夫だって。料理はお前が出来なくても、俺がするし。
何よりお前はその分・・・そうだな、綺麗で優しくてよく気がつくから」
臆面もなくそう言ってのけたら、岡田は一瞬きょとんとしてから。
ようやく判ったと言った風にくすくすと笑った。
綺麗に整ったな相貌が崩れる様がどうにも愛らしい。
「知らんかったわ。まぁくんの好みってほんまそんななんや?」
「そういうこった」
「じゃあ俺のお嫁さん的好みは、料理上手で格好良くておっさん、やなぁ」
「・・・最後は余計だろお前」
「なに言うてんねん。最重要ポイントやで」
「最重要かよ」
ていうか両方嫁なのか。
そんなことを互いに突っ込みながら。
俺と岡田は残ったオムライスを半分こして食べた。
そこに差し込む月明かりは、いずれ来る未来と逃れられない現実の暗示。
けれど同時に優しく俺たちを包んで照らしだしては、それでも今決して一人ではないことを教えてくれる。
END
懲りずに坂岡ー。
ていうか相変わらずなんか微妙な空気を醸し出してますねうちのは。
ほのぼのと明るくラブなようで実は微妙な薄暗さ。しかも何か実はなんも解決していないという・・・。
でも坂岡はね、それでいいかなーと。解決しなくても、確かな救いがあればいいかな、みたいな。
だってもう坂岡って二人して幸薄そうなんだもの・・・(なんたる)。
むしろ不幸カップルで。萌え(最低だ)。
あ、ちなみに作中でまーが作った半熟オムライスは、実際某番組でまーが披露していたものなのです。
本気でセミプロだよあの人。なにあの華麗なフライパン捌き(震)。
無駄に料理が上手いまーくんに萌え。
(2004.12.18)
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