なんで食べたの僕のプリン
「マルちゃん」
「・・・はい」
「なぁマルちゃん」
「は、はい・・・」
「なんで食べたの僕のプリン」
「や、食べてませんって!」
「楽しみやったーこのプリンは」
「せやから食べてませんー!信五さん誤解ですー!えん罪ですぅー!」
「何がえん罪やねん。事実お前この前俺のプリン食うたやん」
「この前はそらっ・・・そうです、けど・・・」
「ほら見ろ」
「やっ、でも今回はちゃいますってー!まさか食うわけないでしょー!」
「信じられへんなぁ〜。こない美味しそうなプリン前にして、なぁ〜?」
「ちょおーもうー勘弁してくださいってー!」
「なんやろな、これな、さしずめフタ開いた状態っちゅうんかな。や、ひっくり返して皿に出した状態かな。色的にはミルクプリンかな」
「ちゃ、これはっ、この人が勝手にーっ」
「んー、髪の色もちょうどカラメルっぽいしなー」
「も、ちょおありえへーん!・・・もうっ、ええ加減起きてくださいってー!・・・ゆーさーんっ!」
「・・・・・・ん、にゃ・・・」
「おーおー、おねんね中やねんなぁ。マルちゃんは優しいなぁ。素っ裸のプリンの上に自分の上着かけてやるなんてなぁ」
「やって!いきなり脱いでいきなりしがみついてきて寝てまうからー!風邪引いたらと思ってー・・・」
「なんで脱ぐ必要あんねん。そら俺の役目やで」
「そう言われても・・・・・・ていうか一応脱ぐキャラという自覚はあったんですね・・・」
「なんか言うたか?」
「いいえ!」
「ふー・・・ったくなー、そのまんまでええ言うてんのになぁ」
「は、はい・・・?」
「裸で寝ると痩せるんやって」
「はぁ??」
「眉唾もええとこやんな。こいつ意外と週刊誌の隅みたいなネタに反応すんねん。これでまた一つ実証されたわ」
「・・・・・・や、それにしてもなんで俺なんでしょ」
「筋肉は暖かいんやて」
「ええー、ほんならそれこそ信五さんの方がすごいやないですかぁ」
「昨日喧嘩したからやないの」
「ないの、って・・・そない他人事っぽいー」
「やって俺は別に喧嘩したと思ってへんもん。この子が勝手に拗ねただけで」
「・・・なに言うたんですか?」
「抱っこしてお腹触りながらな、いつ産まれてくるんやろな〜、て」
「・・・それはひどいと思います信五さん」
「ええやんか。子供欲しい」
「・・・・・・裕さん、がんばれー」
「マル、いくらお前でもあんま触るとお仕置きすんで?」
「お仕置きはいやですー!」
END
妄想メモから再録SS。
なんで食べたの僕のプリーン♪愛らしいたまご肌のあの子。
(2006.9.3)
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